検定試験 お問い合わせ
home > カラーコーディネーター検定試験® > [コラム] 勉強・合格体験記&資格の活かし方<第5回>
カラーコーディネーター検定試験®
Last updated: March 28 2008 09:56:35.
コラム
東商認定講師が解説!勉強・合格体験記&検定試験の活かし方
現在、東京商工会議所認定講師として活躍している方々の体験談をご紹介。
どのように勉強し、検定試験に合格した後は実際にどのように活かしているのか。
また、カラーの世界と魅力とは。現役の認定講師たちが分かりやすく解説いたします。

色の世界って 奥深い! (水科 智美 第3話)

先日 友人から【宇宙に色は存在するの?】と質問されました。皆さんはどう思われますか。宇宙空間には漆黒の闇と光が存在します。闇の黒と発光体の白、これは無彩色と呼ばれていますが、無彩色も色なので宇宙には色が存在するという事になります。無彩色の世界、これは人間にある程度の緊張感を与えると言われています。

色の世界って奥深い!イメージ身近な例では、白黒のみの新聞とカラフルな写真がついた新聞です。多分、同じ内容なら色を多く使用している新聞の方が読みやすいのではないでしょうか。他の色をあげると、ピンクは女性ホルモンの分泌を活発化させるので若返りの色と言われ、緊張を解す効果があります。また、赤はアドレナリンを分泌させ、血圧・脈拍が上昇し、興奮したり食欲を促進させますが、逆に青を見ると血圧・脈拍は下がり、冷静になると言われています。春に桜のピンクを見て心癒され、飲食店の赤い看板に惹かれて食欲がわき出て、悩んだ時に海の青を見て気持ちを静めたりする。このように、私達は多少なりとも色の影響(効果)を利用して生活しているのです。最近の例では、昨年8月に開催された全国高校野球大会で人気だった【ハンカチ王子】こと早稲田実業の斎藤佑樹投手が試合中に使用したハンカチは、青!彼もきっと知らず知らずのうちに青いハンカチを選び、この色の効果で自分を落ち着かせ、冷静な判断で野球をしようと青を使用していたのではないでしょうか。

ではこのように色の影響を受ける私達人間とはどの位の色を見分ける事ができると思いますか。アメリカの色彩学者ジャッド(D.B.Judd)は、才能のある人で100万色を使い分ける事ができると推定していますが、それが特別な例としても、一般にかなりの色数を見分ける事ができています。しかし、このように多くの色を見る事ができるのは、哺乳類では猿と人だけで、同じ人間でも青い眼の人と黒い眼の人とでは見える色域が違っています。

では、人はどのようにして色を見ていると思いますか?周りにある物体自体に色が着いているから見る事が出来る訳ではありません。電磁波と呼ばれる放射エネルギ−の一種である光が物体に当たり、その中のある波長の光を物体が吸収して、残った光が反射し、この反射した光を眼で見る事によって、初めて色を見る事ができるのです。つまり、赤い薔薇は赤以外の黄色や青等の色域の光を取り込み、赤の光を反射させて初めて私達が赤く見る事が出来るのです。このように、光が無いと物体と眼があっても色は見る事が出来ないのです。私も色の勉強をするまでは赤い薔薇はその花自体に色があるから赤く見えると思っていましたが、光が少ない薄暗い場所で薔薇を見て、形は薔薇とわかっても薄黒い色でしか見られなかったという事もあったので“なるほど!”と知識と経験が一致したのです。なかなか色の世界を知るのは、奥深く面白いと思いませんか?


著者プロフィール

水科 智美(みずしな ともみ)

東京女学館短期大学 卒業。
現在 長瀬産業株式会社 色材事業部 カラ−工房チ−ムに在籍。


Copyright (C) 2008 The Tokyo Chamber of Commerce and Industry. All rights reserved.
バックナンバー